チャットエッチ

通話越しに僕が彼女のクリトリスを舐めると、彼女はより一層艶めかしい声をあげた。PCの向こうで、彼女は股間に手を当てて体を仰け反らせているのだろう。チャットエッチも最高潮だ。あと少し言葉責めをすれば、彼女は想像と自分の指だけで昇天するはずだ。
興奮してきた僕は調子に乗って「もっと可愛がってあげるよ。腰を突き出して」などと彼女にオナ指示をする。
「ん~、こう?」と、彼女は腰を浮かせた。彼女の指は、きっと恥ずかしい汁にまみれているのだろう。チャットエッチは残酷だ。どんなに女性の体がチンコを受け入れる態勢になっていても、それが叶うことはない。
だが、僕も彼女もそれでいいと思っている。物理的に会える距離でないこともあるが、お互いにチャットエッチでのイキ方を知っている。それ以上を望むことはない。
最初の彼女との出会いはテキストチャットであり、卑猥な言葉のやり取りでお互いを満たしていた。その後、技術の発展とともに音声チャットへと進化した。しかし、おそらくビデオチャットに進化することはあるまい。あくまでも、僕たちは視覚ではなく言葉の情報で興奮し合う性癖だからだ。
「ああ、いいわ。お願い、もっと深く突いて」
チャH
と彼女が高みに達しようとした時、ブッ!と言う音が響いた。豪快な音だった。彼女もそれに気づいたのか喘ぎが中断した。
僕の指示で腰を持ち上げたはずみでうっかりぶっ放してしまったのだろう。
「今のは、屁だね?」僕の問いに彼女は慌てて「違う違う。クッションが破れた音だよ!」と否定をした。だが、僕にはわかる。僕が毎日こいている屁と全く音が同じだからだ。
チャットエッチ中にうっかり屁をこいてしまう。高性能なPCのマイクはその音さえもきちんと拾う。テキストでのチャットで「ああ、いいわ。お願い、もっと深く突いて・・・ブッ(屁の音)」などと打つことはない。こう言うアクシデントも音声チャットの醍醐味だ。このアクシデントを楽しまなければ損だ。
しかし「屁こき娘にはお仕置きが必要だな。ケツの穴に指を突っ込んで屁の匂いをかげ!」と言うと、ブッと通話が切られた。
緊急事態宣言中の出会いの方法
チャットエッチ